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第4回「厚肉の接続と展開について(3) "加工を伴う接続方法"」

掲載日:2015年8月5日

前回では無加工で出口寸法などが薄肉と同じになる厚肉の展開図について説明してきましたがここでは加工を伴う接続方法について説明していきます。 またどのような接続方法を選択したら良いかの参考として用途についても説明しています。

内面が接する接続:円筒の内面が接するように円筒内面の高さの展開図で板取りしたのち円筒の中心線よりエルボ内側の範囲で接続面からはみ出ている部分を削除します。

内面が接する接続

円筒の内面がスムーズに繋がるので配管などに向いています。 特に高圧配管の場合は溶接のための開先加工時に円筒の内面が接するための加工もできるので無駄な作業が少なくて済みます。


外面が接する接続:円筒の外面が接するように円筒外面の高さの展開図で板取りしたのち円筒の中心線よりエルボ外側の範囲で接続面からはみ出ている部分を削除します。

外面が接する接続

円筒の外面がスムーズに繋がるので外観を重視するものに向いています。 無加工と同様にエルボの内側では円筒の内側に隙間ができるため強度のある接続を行うのは難しくハンダ付けやロー付けが望ましくあくまでも外観重視の接続方法と考えられます。


全面が接する接続:エルボ内側では円筒内面の高さ、エルボ外側では円筒外面の高さの展開図で板取りしたのち円筒の全面が接するように接続面からはみ出ている部分を削除します。

全面が接する接続

加工量が多く板金展開による製品には向いていないと思われますが接続部の面積が大きいのでハンダやローを流し込んだり接着剤などで接続強度を上げたい場合に有利となります。 また内外面ともスムーズに繋がるので配管にも使え外観も良いものができます。


板中心が接する接続:円筒の中立面が接するように加工するので展開図は薄肉と同じ中立面で展開したものになり、 中立面が接するようにエルボ内側は外面、エルボ外側は内面を削除します。

板中心が接する接続

板厚が厚い場合はあまりメリットを感じませんが展開図は板厚を考慮しない幾何学的に展開したものが使え、 板厚が薄い場合にはグラインダー等でさっと加工すれば仕上がり寸法の精度も向上するのでひと手間かけると良い製品ができると思います。

以上のように無加工を含めて5種類の接続方法がありますので用途を考えて作業効率が高くなるような展開図を選択する必要があります。

(4)へ続く。

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